後妻業の女の紹介：2016年日本映画。妻に先立たれた資産のある高齢者男性を獲物にする、後妻業の小夜子と結婚相談所所長の柏木。父の遺産をふんだくられた朋美は二人の悪事を暴こうとする。探偵の本多や小夜子の新たなターゲット舟山、金を巡る争いが始まる…。
監督：鶴橋康夫 出演：大竹しのぶ（武内小夜子）、豊川悦司（柏木亨）、尾野真千子（中瀬朋美）、長谷川京子（西木尚子）、泉谷しげる（樫本長次郎）、柄本明（桜田順）、笑福亭鶴瓶（舟山喜春）、津川雅彦（中瀬耕造）、永瀬正敏（本多芳則）、ほか
映画「後妻業の女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「後妻業の女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
作品情報・キャスト
映画「後妻業の女」解説
この解説記事には映画「後妻業の女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
後妻業の女のネタバレあらすじ：起
舟の上、結婚相談所主催のパーティーで自己紹介をする小夜子。そこでは粛々とした熟年女性を演じていたが、実は彼女は資産のある高齢者男性ばかりを狙っては遺産を奪う、後妻業だった。そして中瀬耕造もまた、小夜子に狙われた一人。耕造は魅力的な小夜子と結婚し、それから幸せな夫婦生活を送る予定だった。が、二年後、耕造は脳梗塞で突然倒れ、入院することになる。
後妻業の女のネタバレあらすじ：承
父が倒れたと聞きつけ病院に駆けつけた耕造の次女・中瀬朋美は、父の世話をろくにせず、葬式代の話しを持ち出す小夜子に激昂するも、ついに耕造は亡くなってしまった。ショックを受ける耕造の長女・西木尚子と朋美に小夜子は遺言公正証書なる物を突きつけ、娘二人が相続するはずだった耕造の全財産を奪ってしまう。このまま泣き寝入りするのは嫌だと朋美は弁護士になった同級生を頼るが、そこで小夜子が後妻業であることを知り、過去に8人もの男性と結婚しては夫と死別、または夫が行方不明になっていた。さらにその後ろに結婚相談所所長の柏木亨の影がチラつく。
後妻業の女のネタバレあらすじ：転
本格的に小夜子を調査するように弁護士は本多という元刑事である探偵に依頼する。本多は小夜子達の調査を進め、彼女らの手口を知る。所長の柏木が金持ちの高齢者を小夜子にあてがい入籍、または公正証書を書かせ、その後決して事件には見えないように症状を早めさせ病気で死亡させるか、事故を起こす。そして遺産は小夜子と柏木で分配するのだ。悪事の大本を知った本多は朋美には知らせずに、柏木を強請る。しかし柏木がただで金を渡すはずもなく、柏木は小夜子の息子の博司を使い、本多を始末しようとする。が、それも失敗に終わる。博司は柏木に金を渡すから沖縄に身を隠すよう言われるが、言うことを聞かず博司は小夜子に金を要求。小夜子も金を渡すはずがなく、小夜子の態度に激怒した博司は小夜子の首を絞めてしまった。
後妻業の女のネタバレあらすじ：結
動かなくなった小夜子と動転する博司のもとに柏木が現れ、柏木は証拠隠滅を図ろうと小夜子をキャリーバックに詰め込む。しかし、車に乗せる途中で警察に見つかり逃げることもできず柏木は疑われてしまう。博司も怖くなって逃げてしまっていた。キャリーバックの中身を見せてくださいと警察に言われ、言い訳を続けていた柏木だが、ひとりでにキャリーバックが開く。そこにはピンピンしている小夜子がいて、柏木はあっけなく警察に捕まってしまう。結局、本多も柏木から金を手に入れることはできず終いであった。最後、父の仏壇に線香を上げようと棚を開いた朋美の目に父の遺言状が飛び込んでき、耕造の娘二人は無事父の遺産を相続するのであった。