映画 orange オレンジの紹介:2015年日本映画。高野苺「orange」が原作。高校2年生の春。自分のもとに、突然手紙がやってきた。その送り主は、自分自身…。桜舞い散るファンタジーなイントロダクションから始まる、青春の甘酸っぱさと、時空を駆け巡るお話。2016年にはアニメ化もされることが決まっています。
監督:橋本光二郎 キャスト:土屋太鳳(高宮菜穂)、山崎賢人(成瀬翔)、竜星涼(須和弘人)、山崎紘菜(茅野貴子)、桜田通(萩田朔)、清水くるみ(村坂あずさ)ほか
映画「orange オレンジ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「orange オレンジ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「orange オレンジ」解説
この解説記事には映画「orange オレンジ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画 orange オレンジのネタバレあらすじ:手紙の差出人は私?
桜が吹きすさぶ中、土屋太鳳演じる「高宮菜穂」は、居た。そんな桜に見とれていると、ある時、鞄の中から、分厚い手紙の束を見つける。「高宮菜穂様」。宛先は自分。差出人を見ると「高宮菜穂」。自分自身に手紙が送られてきている。不思議に思いながら、学校に遅刻してしまうので、早く学校へ行く。その席に座り、ドキドキしながら手紙の封を切る菜穂。そこには、「転校生の山崎賢人演じる『翔(かける)』を好きになること」、そして、「翔は、10年後に死んでしまう」と言う、信じがたい出来事だった。しかし、翔はやってくる。そして、手紙のとおりに、自分の席の隣に座る。「この手紙に書いてあることは、本当のことかもしれない…。」。次第に自分自身からの手紙に信憑性(しんぴょうせい)を持ち始めていた時、ある一行が目に入る。「この日だけは絶対翔を誘わないで欲しい」。
映画 orange オレンジのネタバレあらすじ:ソフトボール
手紙の内容に気を取られつつ、翔を手紙の指示に反して誘ってしまった菜穂。他にも弘人、貴子、萩田、あずと、6人で楽しくパンをわけあったりした。しかし、そこから、翔は2週間学校を休んでしまう。2週間後、球技大会が行われる。サッカーを見て、翔は一緒にやりたそうに、菜穂見えるが、「いや、やらない」と言う表情の翔。そんな中、球技大会の最後のバッターとして、代打をやってくれないか?と、菜穂に打診が来る。手紙の内容は、「代打は必ずやること」と書かれている。直前の直前まで迷っていたが、代打を受け入れる菜穂。豪速球を投げる相手。しかし、最後、奇跡のホームラン!菜穂たちのクラスは、見事優勝した。しかし、足を痛めてしまった菜穂。それに気づいた翔は、「我慢ばっかしてたら損するよ」と、投げかける。自分さえガマンすればいいと、嘆く菜穂に対し「見てるよ。俺は。気になる。」と、翔。この瞬間、菜穂は翔に惚れ込んだ。
映画 orange オレンジのネタバレあらすじ:10年後の翔は…。
10年後、翔は居なかった。しかし、菜穂と須和は結婚し、子供を授かっていた。なんとなく逃げていた翔の死。これではいけないと、翔がやって来た日に一緒遊んだメンバーが、翔のおばあちゃんの家を訪れる。おばあちゃんから渡されたのは、翔のみんなへの手紙。そこには、「未来の自分へ」という手紙で、自分は10年後、もうこの世の中には居ない。と書かれていた。「私の手紙に書いてあることは本当に起こる。」と覚悟を決めた菜穂は、なんとかして、手紙のとおりに過ごし、翔をこの世の中にいる。いなくならないようにするように画策する。そんな中、翔は3年生の上田先輩に告白される。手紙には、このように書かれている。「翔に貸した消しゴムを必ず見ること」。手紙に反し、掃除当番を任される菜穂。しかし、それをほかの人に任し、急いで翔に貸した消しゴムを見る菜穂。「上田先輩と付き合っていいと思う?」。急いで、「だめ」と書いて、下駄箱に入れた菜穂。手紙には、「自分の気持ちに正直に!」、「しっかり話しかけること」と、書かれている。しかし、「だめ」と書いたその日から引け目に感じ、菜穂は翔に話しかけられないでいた。
そんなある日、上田先輩とぶつかった菜穂。上田先輩は激昂するが、それを見た翔は菜穂を擁護する。喧嘩する翔と上田先輩。逃げ出してしまう菜穂。それを見かねた仲間たちが、「ちゃんと翔と話し合わなきゃダメだよ」と、諭される。そこから、ちゃんと自分の気持ちに正直になった菜穂は、翔に、「翔と一緒にいると幸せだ」と、話をした。翔の悩みは、「上田先輩と別れたほうがいい?」と言う内容だった。菜穂は、「私のせい?」と聞き返すが、翔は「だめって言ったじゃん。」と返す。その後、翔は上田先輩と別れた。また一つ、手紙の言うとおりに事が運んだのである。
映画 orange オレンジのネタバレあらすじ:夏祭り
みんなで行こうと思った夏祭り。しかし、仲間たちからの策略で、菜穂と翔の二人っきりで過ごすことになる。いいムードだったが、子供の祭り囃子の行列の向こうに、自分自身と自分の母親を見た翔は、突然、塞ぎこんでしまう。変化に気づいた菜穂は、一緒に神社に行こうと誘う。そこで、衝撃的な内容を聞かされる。「転校したあの日、母親が自殺した」。そう。手紙に書いてあった「この日だけは絶対翔を誘わないで欲しい」と言うのは、このことを指していたのだ。翔の後悔は、ここから始まっていた。自分を責める菜穂。翔を救いたい。そう思った菜穂は、「信じてもらえないかも…。」と、勇気を出して、須和に過去の自分から手紙が送られた来たこと。その内容通りに、現実が起こっている事を打ち明けた。須和は、「俺にも来てるよ。」と、意外な返答をする。この日から、仲間全員で、翔を救う作戦が繰り広げられた。
映画 orange オレンジのネタバレあらすじ:文化祭、体育祭
文化祭では、上田先輩の邪魔があり、ギリギリ間に合うか間に合わないかで、プールで花火を一緒に見ました。体育祭では、リレーのアンカーに翔を置くことにしました。そうです。手紙の内容では、「翔をアンカーにしないでください。失敗して自分を責めてしまいます。」と書かれているのです。しかし、菜穂たちは、過去の自分達を乗り越えようとします。「もう、手紙通りに従うんじゃない。自分たちの未来をつくるんだ。」。リレーのバトン、オレンジ色のバトンを回します。渡す瞬間、無音になる演出。そして、最後、翔に渡す瞬間、「負けるな」、「約束」、「ずっと一緒」、「10年後も」、「みんなで」、「待ってるから!」と、受け渡します。スローモーションで転びかける翔。やはり、過去は変えられないのか、その瞬間、体勢を立て戻し、見事1位に!過去を変えることが出来たのです!そして、手紙に書いてある、「この日、翔はいなくなりました」という日。大晦日、全員で二年参りをする予定でしたが、菜穂と翔はおばあちゃんのことで喧嘩してしまいます。菜穂は、おばあちゃんが10年後も生きているので、「大丈夫だよ!」と、優しさで投げかけますが、翔は母親のこともあり、「そんなこと、誰にもわからないじゃないか!」と、突っぱねてしまいます。手紙には、「喧嘩をしてしまう。ちゃんと謝ること」と、書いてあります。
映画 orange オレンジの結末:大晦日
喧嘩したまま、大晦日へ。しかし、何時になっても翔はやってこないばかりか、携帯電話にも繋がりません。「もしや…。」と思った仲間たちはおばあちゃんの家へ行きますが、「ふら~っと出て行ってしまって…。」と、行方知らず。「危ない!」と、気づいた仲間たちは、全員で探します。なぜ、翔は神社へ来なかったのか。それは、ふと見つけた母親の未送信メールでした。「翔の母親失格でごめんね」と、死の直前の翔の母親の肉声でした。「自分なんて、息子失格だ」と、意気消沈し、仲間の元へ行かなくなった翔。そんな中、翔の目の前にトラックが。その直前、菜穂をはじめとする全員が、翔を見つけ出します。危ない!!!!急ハンドルで自転車をトラックから退ける翔。泣きながら、「一緒に居たかった。」と、繰り返す翔。そうです。過去の翔はここで、トラックに轢かれ、死んでしまっていたのです。物語のクライマックス。過去のAの世界では、翔が居なくなった。世界。そして、翔を救い出したA’の世界では、手紙とは違ったパラレルワールドが、繰り広げられています。
過去は変えられない。しかし、未来は変えられる。今をしっかり生きろ。それが、この映画を貫くメッセージでした。
以上、映画orange オレンジのあらすじと結末でした。