そして父になるの紹介:2013年日本映画 カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。 出生時に子供を取り違えられたまま6年間育てられた2組の家族の子供。取り違えを知らされた家族の葛藤や絆を描くヒューマンドラマ。2組の夫婦が最後に選ぶのは、血の繋がりか?それとも、過ごした時間か?「そして父になる」はスティーヴン・スピルバーグにより米映画会社ドリームワークスでリメイクされることが決定しています。
監督:是枝裕和/出演:野々宮良多(福山雅治) 野々宮みどり(尾野真千子) 斎木ゆかり(真木よう子) 斎木雄大(リリー・フランキー) 野々宮慶多(二宮慶多) 斎木琉晴(ファン・ショウゲン) 宮崎祥子(中村ゆり)
映画「そして父になる」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「そして父になる」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
そして父になるの予告編 動画
映画「そして父になる」解説
この解説記事には映画「そして父になる」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「そして父になる」のネタバレあらすじ:1
順風満帆に生活してきた2組の親子。大手建設会社のエリートとして働き、都心の高級マンションで妻と息子と暮らす野々宮良多(福山雅治)と、妻みどり(尾野真千子)との間には、6歳になる一人息子の慶多(二宮慶多)がいて、エリートの子息らしく、ピアノなどの習い事をさせられたり、小学校受験を受けて名門校への入学が決まったりしています。行儀作法も厳しくしつけられています。
「そして父になる」のネタバレあらすじ:2
ある日、そんな家族の下へ、子どもを出産した病院から思いもよらぬ知らせが届きます。「出生時に、子どもの取り違えが起きた可能性がある」というのです。DNA鑑定を受けた結果、「夫婦とご子息は生物学上の血縁関係にはない」という判定が出ます。では「血縁上の子供」は?というと、群馬で小さな電気店を営む斎木雄大(リリーフランキー)とゆかり(真木よう子)の長男:琉晴(ファン・ショウゲン)が実の子供だというのです。(斎木家にはほかに次男と女の子、合わせて3人の子どもがいます。)病院を介して対面した野々宮家と斎木家の2組の夫婦は、病院を相手取って裁判を起こし、共闘姿勢を持ちながら、家族間で交流を持つようになります。
「そして父になる」のネタバレあらすじ:3
6年間育てた子供が血の繋がった子供ではないと分かり、血の繋がりを選ぶか? それとも育てきた歳月…環境なのか?葛藤をしながらも2組の両親は決断します。 早めに交換した方がいいと病院と弁護士から薦められ、週末にお互いの家に子供を泊まらせ慣らしていき、ついに交換することに。 良多の血の繋がった子供は琉晴。 雄大の血の繋がった子供は慶多。
「そして父になる」のネタバレあらすじ:4
交換はしたものの2人の子供はこれまでと違う環境に戸惑います。 琉晴は良多の家庭環境に馴染めず家を飛び出し、雄大とゆかりのもとへ電車に乗って会いに行きます。 しかし斉木家に迎えに来た良多によって琉晴は連れ戻されます。 その時、慶多は良多を見るなりいじけて隠れます。 琉晴は行動に移して思ったことを素直に口にできる性格。 しかし琉晴とは違い、慶多は内気で大人しく思ったことを口に出せず、良多とみどりに会いたくても我慢します。交換して間違いではなかったと思いながらも、良多も幼い頃、母親に会いたくて家を飛び出したことを思いだします。
「そして父になる」のネタバレあらすじ:5
ある朝、目が覚めた良多はカメラを触っていると、慶多が良多のことを撮ったと思われる写真がたくさん出てきます。 良多が気付いてない時に撮った、後ろ姿や良多の寝顔…。慶多は言葉では口にしないけど、良多とみどりと離れたくない気持ちをカメラに残していました。それを見た良多は、6年間自分が育てた子(慶多)が自分にしてくれたこと、過ごしてきた6年という時間を振り返り号泣します。 大切なのは血の繋がりではないってことを… 良多とみどりは慶多に会いに行きます。
「そして父になる」の結末
斉木家を訪れた良多を見るなり慶多は家を飛び出します。 良多が追いかけたときに初めて慶多は感情を良多にぶつけます。慶多「パパなんかパパじゃない!」 良多「6年間はパパだったんだよ、できそこないだったけど、パパだったんだよ。もうね、ミッションなんか終わりだ」。そして良太は慶多をしっかり抱きしめます。最後、良多と慶多と全員で斉木家に入っていったところで物語は終了します。
「そして父になる」の結末として「血の繋がりか?過ごした時間か?」という問題には答えが出ません。答えはぼかされた作りになっており、この映画を観る側に委ねる作りになっています。
以上、映画「そして父になる」のあらすじ結末でした。
「そして父になる」のキャスト・子役
福山雅治:野々宮良多
尾野真千子:野々宮みどり(良多の妻)
二宮慶多:野々宮慶多(子役・良多の息子)
夏八木勲:野々宮良輔(良多の父)
高橋和也:野々宮大輔(良多の兄)
樹木希林:石関里子(みどりの母)
風吹ジュン:野々宮のぶ子(良多の義母)
吉田羊:良多が勤務する会社の社員
國村隼:上山一至(良多の上司)
田中哲司:鈴本悟(弁護士、良多の友人)
真木よう子:斎木ゆかり
リリー・フランキー:斎木雄大(ゆかりの夫)
黄升炫:斎木琉晴(子役・雄大の長男)
滝沢美結:斎木美結(子役・雄大の長女)
押場大和:斎木大和(子役・雄大の二男)
中村ゆり:宮崎祥子(元看護師)
ピエール瀧:宮崎祥子の夫
井浦新:山辺真一
小倉一郎:病院の職員
大河内浩:織間忠治